音霊草子

一音入魂! 日々、オリジナル曲の作成にうつつを抜かしております。

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『恋に狂って』その②

さて、残るはエレキ、ピアノ、オルガンの3パート。
とりあえずいちばん手っ取り早くできそうなオルガンの音を録ることにした。
バラードならば裏メロなどをあれこれ考えるのだが、軽快な曲なのでコードメインでよかろう、前半はコードだとちょっとうるさいので単音でやるか…?
しかし単音では逆に音が小さい。
結果、前半はオクターブ、サビはコードで録ってみた。

そうこうしているうちに連休になった。
休日は録音に集中できるチャンスである。
エレキは夜中でもできるので、懸案であったピアノにチャレンジすることにした。

ピアノは案だけで白紙状態である。
まずは音を拾うところから始めねばならない。
音の駆け上がりは単音ではインパクトがない。
オクターブで弾くときれいに響くのでオクターブにしたい。
それは分かっているのだが、実は今までそういう弾き方をしたことがない。
まずは指の練習からなのである。
オクターブとそれに続くコード…Bメロの部分なのであるが、ここを集中して弾く。
何度か弾いているうちに指がついて来るようになったので録音。
ここができるとサビ。
サビは2音で進めたいのであるが、どの2音にするかをまず決めなければならない。
あれこれ探り、響きのいい2音が決まるとこれを指と目に覚えこませる。
そして弾けそうになると録音。
これだけで同じフレーズを何回弾いたのだろうか…?
忍耐の要る作業である。
そしてイントロとAメロはコード弾きなので比較的早く終わり、ふむふむ、いい音が録れたわい、と満足して一日が終わったのであるが…

翌日はエレキの日、と思ってここまでの録音を聞いてみたのだが、どうもピアノの音が鮮明でない。
アコピからのライン録りでは籠もったような音になってしまうのである。
う~む、どうするか?
苦労して録ったピアノ、没にするのはもったいない。
しかしこれではなぁ…

暗澹たる気持ちの中、それでも気を奮い立たせキーボードのブライトピアノの音を使ってもう一度弾き直してみた。
こちらは逆にちょっと音が軽すぎるような気がするのだが…それでもアコピよりは音が鮮明である。
結局キーボードの音を採用することにした。
同時にイントロ、Aメロではピアノが入るとちょっと音の重なりがくどいように思えたので(アコギの音が目立たなくなってしまう)、この部分は消去することにした。

さて残るはエレキである。
まずは間奏のソロ。
少し捻りと深みがある音がいいな、と思いMTRのエフェクトからClearSkyという音を選択し、なんとなくこんな風、というイメージは出来ていたので、これまた音を拾い指を動かしてみる。
動くようになったところで録音。

ここでまた思案。
間奏部分に登場したエレキ、実際にライブで演るとすると間奏だけの登場というのも寂しい。
しかしリズムはアコギでやってるし、曲の雰囲気からしてアルペジオはあるまい。
そうすると所々でのオカズということになるのだが、ピアノとの兼ね合いもあるし、どう食い込ませて行くか?
あまりやり過ぎるとうるさいし。
などと考えていて、ふと伸ばした指が何気なく6、5弦に触った。

お、こりゃイントロに使える!?
さっそくイントロの出だし2音に6、5弦の開放音を合わせてみた。
いいじゃん、これ。
そのまま音を下降させてみる。
うむ、使えそうだぞ…しかし響きからするとハーモニクスの方がきれいだな…でも下降音全部のハーモニクスは無理だし…
何かいい音はないか?とMTRのエフェクトを捜したところ、GtPadというのが見つかった。
いわゆるバイオリン奏法のような音である。
見つけたときには小躍りした。
へぇ~、こんなのがあったんだ!!

そのままイントロを録音。
それから曲を流しながら適当にオカズを弾いてみて、最終的に最小の絡みだけにすることにした。

さて、最後の仕上げはリズムの設定である。
MTRのリズムガイドを使うのであるが、最近はドラムのオカズにも結構こだわりが出てきたので、ある部分はバンクをそのまま使い、ある部分は打ち込む。
これがまたなかなか時間のかかる作業である。
打ち込んでは聞き、聞いては打ち込み…2日がかりの作業になった。

そしてすべてのパートが出揃い、いよいよミックスダウン。
ミックスの後はマスタリング。
こうして『恋に狂って』が出来上がったのである。

いつも思うことであるが、曲のアレンジというのは何度も何度も聞き返していると(作業の過程で聞き返さざるを得ないのであるが)、次々と新たなアイデアが湧いてくるものである。
現時点ではこれがベストなのであるが…例えば、Bメロの部分、音の重なりがチラッとだけグロッケンのように聞こえるところがある。
実際にここにグロッケンを入れてみたら…とも思うのだが、その労力を考えて今回は目を瞑ったが、こういうところにもアレンジの種が潜んでいるのだなぁ、と思う。

作曲、作詞から始めてアレンジ、演奏というのは何度やっても面倒な作業である。
しかし出来上がった作品は自分的には名作である。
何と言っても自分の好み通りに作っているのだから。

さて、ひとつが終わったから、また次に進まねばならない。
既にアイデアの萌芽があるのだから…

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  1. 2007/09/22(土) 04:12:12|
  2. 曲作成の過程
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

『恋に狂って』その①

新曲ができあがったので作成過程を書いておく。

まず閃きはサビのメロディであった。
なぜ浮かんできたのかはわからないが、エレキギターを触っているうちにメロディラインが出てきた。
さっそくコードを探ってみたが「ふ~ん、こうなるのか…」という感じ。
忘れぬよう、とりあえず録音しておいた。

次は発展形である。
このメロディに持って行くまでをどう繋げるか?
ここで頭の中にストックしてあった別の曲の断片を結合してみた。
うむ、これで行けそうじゃ…ということで、メロディがとりあえず出来上がり。
忘れぬよう、コードとメロディを録音しておく。

ここからが本番である。
メロディに対してイントロや間奏、リピートを考えねばならない。
とりあえず1番の長さからして2番で終了では簡潔すぎる。
そうするとサビをリピートだな…サビをリピートするならばその前に間奏が必要となるがメロディの繰り返しでは芸がない、何かガラっと変わったコード進行を持ってこなければ…と思案してギターを触っているうちにこの進行を思いついた。
ここはおそらくギターソロであろうが、どういう音を並べるかは置いといて…っと。

さてここで曲のイメージを固めるために、今回は早々に詞を書いた。
ストックしてあった方の断片には冒頭の部分の詞が浮かんでいたので、これを発展させることにした。
冒頭の部分から来るイメージは「今、自分の居るスタンスが混沌とした状態であり、そこからの出口を探している」というものである。
となれば、キーワードは『出口』である。
そして「混沌とした状態」から連想したのは「わかっちゃいるけど止められない、けれど突っ走るわけにもいかない恋」である。
方針が決まればそれに見合った言葉を捜すのが次の作業。
語呂がいいようにそれらしき言葉をちりばめているうちにサビの詞が浮かんだ。
おお、こりゃいいや、いっそのことこれを題名にしてしまおう、インパクトもあるし…

こうして詞も出来上がり。
いよいよ録音である。

録音に際してはまずテンポを決める。
デモを聞いて♪=118であることが判明したのでリズムガイドを設定。
この時点ではややこしいオカズやブレイクなどは入れない。
ブレイクなどを入れると出だしのタイミングが合わなかったりするからである。
淡々と同じパターンだけを流すことにしている。

そしていつも通り、まずはギターでリズムを刻むところから始めようと思った。
これが他の楽器の道標にもなるのである。
しかしここで躓いた。
気の利いたイントロが浮かんで来ないのである。
E→Esus4→E→E9ではあまりに芸が無さ過ぎる…とは思うのだが、あれこれ考えてみたのだがどうしても思い浮かばない。
というか出だしにはこの進行がいちばん自然なのである。
仕方なくこれでやることにした。

次に今回は詞ができているので、先にヴォーカルを録った。
これで弾き語りの状態になった。

順番としては次はピアノを入れたいところなのであるが、ピアノはサビの前の駆け上がりとサビで2音の和音を使いたい、というくらいしか構想ができていない。
これは時間がかかりそうなので方針を変更してベースを先に済ませることにした。

ベースはこれまたいつものことであるが、構想も何も無い。
コード進行に合わせてとりあえずルート音を拾ってみる。
それができたらリズムに合わせて適当に弾いてみる。
弾いているうちに「ここでちょっとこんな音を入れてみるか」というアイデアが湧く。
まずはAメロを終了。
Bメロではまた同じことを繰り返す。
サビ、イントロ、間奏も同様。
一曲通しでベースラインを作ってから録るのではなく、分割作成&録音である。
ベーシストではないし、ライブでもないので許される手法であろう。(笑)
そして一晩でベースは完成。

ここまでが前回簡潔に書いたことの裏話である。

  1. 2007/09/22(土) 02:43:42|
  2. 曲作成の過程
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Author:音霊居士ことATSU
ある日、空から音が降ってきた。
ひらめきを形にするため宅録を開始。

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